初心者がゴルフを始めるとき、「どう打てばいいのかわからない」と悩む方は少なくありません。打ち方の正解がわからず、我流で振ってしまうと変なクセがついてしまうこともあります。だからこそ、最初のうちに“基本”を正しく身につけることが大切です。
ゴルフの打ち方は「正しいグリップ」「安定した構え」「一連のスイング動作」「インパクト」「フォロースルー」の5つの要素を順番に身につけることで、自然と上達につながります。
この記事では、初心者の方が最初に覚えるべきゴルフの基本動作をわかりやすく解説していきます。
正しいグリップでクラブを握る
ゴルフスイングの土台ともいえるのが「グリップ」です。グリップとは、クラブを握る方法のこと。間違った握り方をしてしまうと、スイングが安定せず、まっすぐ飛ばすことも難しくなってしまいます。
初心者におすすめのグリップは「オーバーラッピンググリップ」や「インターロッキンググリップ」と呼ばれる方法です。これは両手の指を重ねたり絡めたりして、しっかりとクラブを固定する握り方です。握る強さは「卵を包む程度」とよく言われ、力を入れすぎず自然にフィットさせることがポイントです。
正しくグリップできるようになると、クラブヘッドが安定し、方向性や飛距離にも好影響が出てきます。
安定したアドレス（構え）を作る
スイング前の構え、つまり「アドレス」が正しくできているかどうかで、その後のショットの成功率が大きく変わります。アドレスとは、ボールに対してどのように立つか、姿勢をどう取るかという構えのことです。
両足を肩幅に開き、背筋を伸ばしたまま腰を軽く前に倒します。ひざを少し曲げ、クラブのヘッドがボールの真後ろにきちんと位置するようにします。目線は自然にボールを見下ろす高さに保ち、無理のない姿勢を意識しましょう。
このような安定したアドレスが取れるようになると、スイングがスムーズになり、狙った方向に正確にボールを飛ばすことができるようになります。
基本となるスイングの流れを知る
ゴルフのスイングは、「テークバック」「トップ」「ダウンスイング」「インパクト」「フォロースルー」という一連の動作で成り立っています。最初はこの流れを体で覚えることが大切です。
テークバックではクラブをゆっくり後ろに引き、トップではクラブが最も高い位置にきます。そのあと、クラブを振り下ろすダウンスイングでスピードを出し、インパクトでボールに力を伝えます。最後に、クラブの流れに乗って振り切るフォロースルーで動作を完了させます。
はじめはぎこちなく感じるかもしれませんが、リズムよく体全体を使ってスイングすることを意識しましょう。
インパクトの感覚をつかむ
「インパクト」は、スイング中でボールとクラブフェースが接触する瞬間のことを指します。この瞬間に最も力が伝わるため、スイングの中でも非常に重要なポイントです。
インパクトで大切なのは、フェース（クラブの打面）がまっすぐボールに当たること。フェースが開いていたり閉じていたりすると、スライスやフックといったミスショットにつながります。また、ボールの芯をしっかり捉える「ミート率」が上がると、飛距離も伸びます。
打ったときの“手ごたえ”を確認しながら、スイングの軌道やクラブフェースの角度を意識してみると、少しずつインパクトの精度が上がっていきます。
フォロースルーでバランスを保つ
最後に意識したいのが「フォロースルー」です。これはインパクトの後、クラブを振り切って終える動作のことを指します。多くの初心者が途中で振り終えてしまう傾向がありますが、実はこのフォロースルーも大切なスイングの一部です。
理想的なフォロースルーでは、クラブが自然に左肩の上まで振り抜かれ、体重は左足にしっかり乗っている状態になります。この姿勢を取ることでスイング全体のバランスが整い、再現性の高いショットが打てるようになります。
最初は意識して「最後まで振り切る」ことを目標にし、フォームを鏡で確認しながら練習すると効果的です。