ゴルフを始めたばかりの方の中には、「ルールは少し分かってきたけど、マナーが不安…」という方も多いのではないでしょうか？実際、ゴルフはマナーが重視されるスポーツであり、技術以上に“周囲への気配り”が求められる場面が数多くあります。
初心者でもいくつかのポイントさえ押さえておけば、十分に安心してラウンドに参加することができます。身構える必要はありませんが、最低限のマナーを知っているだけで、周囲からの印象も良くなり、自信を持ってプレーできるようになります。
この記事では、ゴルフ初心者が知っておくべきマナーの基本を5つの視点から丁寧に解説します。初めてのコースでも焦らず、楽しくプレーできるよう、ぜひ参考にしてください。
スタート前に知っておきたい基本マナー
ゴルフはスタート前からマナーが始まっています。まず大切なのは「時間厳守」です。スタート時間の30分〜1時間前にはゴルフ場に到着し、受付・着替え・練習を済ませておくのが基本です。スタート時間ギリギリに現れると、同伴者や後続組に迷惑がかかってしまいます。
服装にも注意が必要です。多くのゴルフ場では襟付きシャツや長ズボンが推奨されており、プレー前後のクラブハウスでも清潔感ある服装が求められます。ジーンズやTシャツ、サンダルは避けるのが無難です。
スタート前の準備として、ボールやティー、マーカー（ボール位置を示す道具）などの小物をすぐ取り出せるように整えておくことも重要です。こうした基本的な準備とマナーを守ることで、スムーズなプレーをスタートすることができます。
プレー中に気をつけたい行動と声かけ
ゴルフのラウンド中は「他人のプレーを邪魔しない」ことが最大のマナーです。誰かがショットを打つ準備をしているときは、静かに見守り、視界に入らない位置に立つことを意識しましょう。また、大声や突然の動きも避け、落ち着いた態度で行動することが求められます。
プレー中には「ナイスショット！」「お先にどうぞ」といった簡単な声かけも大切です。特に“お先に”という言葉は、短い距離のパットなどで先に打つ意思を伝える便利な表現で、スムーズな進行にもつながります。
さらに、クラブやカートの取り扱いにも注意しましょう。クラブを地面に乱暴に置いたり、カートを無断で動かすのはマナー違反です。常に「周囲に配慮した行動」を心がけることで、気持ちよくラウンドを楽しむことができます。
グリーン上での立ち振る舞いを覚える
グリーンはゴルフの中でも最も繊細な場所であり、マナーも特に重要視されるエリアです。まず知っておくべきは、「ラインを踏まない」こと。自分や他人のボールとカップを結ぶ線上（ライン）を足で踏むと、芝目が変わりパットの妨げになるため、十分に注意が必要です。
また、パッティングの際は静かに後方で見守り、他人の視界に入らないように立ち位置を調整しましょう。プレーの妨げにならない配慮が、グリーン上でのマナーとして評価されます。
ボールがグリーン上に落ちた際には、ピッチマーク（芝にできたくぼみ）を修復するのもプレーヤーの責任です。修復には専用の修復器を使い、他のプレーヤーが気持ちよく使えるようにすることが求められます。細かいことのようですが、こうした配慮がゴルフではとても大切です。
初心者がやりがちなNGマナーとは？
初心者が無意識のうちにやってしまいがちなマナー違反には、いくつか共通点があります。たとえば、「クラブを置いたまま次のショットへ行ってしまう」「同伴者のショット中に話しかけてしまう」「グリーン上で急いで走る」といった行動です。
また、ボールを探すのに時間をかけすぎてしまうのもNGです。基本的に、ボール探しは3分以内に収めるのがマナーとされています。見つからないときは素早く諦めて、予備のボールでプレーを再開しましょう。
さらに、プレーの進行を妨げる「スロープレー」も避けたいポイントです。打つ順番を待つ間にクラブを選んでおく、次のプレーにすぐ移れるように準備しておくことで、テンポよくラウンドを進めることができます。周囲のプレーヤーを尊重する意識が、自然とマナーにつながっていきます。
安心してラウンドデビューするための心構え
初めてのラウンドは誰でも緊張するものですが、「完璧にやろう」と思わなくて大丈夫です。大切なのは、ミスを恐れず、楽しむ気持ちを持つこと。そして、周囲の人への気配りと、マナーを守ろうとする姿勢です。
もし分からないことがあっても、遠慮せずに同伴者やキャディに尋ねましょう。「初心者だから分からない」と素直に伝えることで、周囲も丁寧にサポートしてくれるはずです。
最初のうちはうまくいかないこともありますが、1ホールごとにリセットして、「次は気持ちよく打とう」という前向きな気持ちでプレーすることが、ゴルフの楽しさにつながります。マナーとルールを意識しながら、楽しいゴルフライフを始めてください。