「スコアがなかなか伸びない」「100を切れたら嬉しいけれど、自分にできるのか不安」——そんな悩みを抱えているゴルフ初心者の方は少なくありません。最初はスイングの安定やルールの理解など覚えることが多く、スコアにばかり意識がいかなくなるのも無理はないでしょう。
初心者のうちに意識するべきポイントを押さえるだけで、スコアは確実に良くなります。特に「100切り」を目指すなら、練習方法や考え方にちょっとした工夫が必要です。
この記事では、初心者の平均スコアの目安から、100を切るための心構え、練習メニュー、コース攻略法まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。
初心者の平均スコアはどれくらい？
ゴルフを始めたばかりの人にとって、自分のスコアが「良いのか悪いのか」判断しにくいかもしれません。実際、多くの初心者が最初に記録するスコアは「120〜130前後」と言われています。
この数値には、ルールに不慣れだったり、クラブの扱いに慣れていなかったりといった要因が大きく関係しています。つまり、そこから少しずつ改善を重ねていけば、「110」「100台前半」といったスコアも十分に目指せる範囲内にあります。
また、100を切るというのはゴルファーにとってひとつの「壁」であり、目標にしやすいラインです。焦らず段階を踏んで、自分なりのペースで上達していくことが大切です。
100切りを目指すうえで重要な考え方
スコア「99」を出すためには、18ホールで1ホール平均「5.5打」以内で回る必要があります。つまり、毎ホール「ダブルボギー以下」で収められれば理論上は達成可能です。
ここで大事なのが、「パーを狙いすぎない」ことです。無理に2打目でグリーンを狙おうとするとOBや池ポチャといった大きなミスにつながり、逆にスコアを崩してしまいます。
100切りに必要なのは、安定したティーショットよりも「大叩きしないラウンドマネジメント」です。無理せずフェアウェイに置く、安全なルートを選ぶ、短い距離を確実に刻む。このような「リスクを減らす考え方」が非常に重要になります。
スコアアップに効果的な練習メニュー
100切りを目指すには、ドライバーの飛距離よりも「アプローチ」と「パター」の精度を上げることがカギになります。特にスコアに直結するのが「30ヤード以内のアプローチ」と「1〜3メートルのパット」です。
まずは7番アイアンでのスイング練習を重ね、ミート率（芯に当てる確率）を高めましょう。正確に当てられるようになると、クラブ全体の使い方にも自信がついてきます。
次にアプローチでは、ピッチングウェッジやサンドウェッジでの距離感を養う練習を行います。最初は10ヤード、20ヤードと距離を決めて、狙った範囲に落とせるようにします。
最後に、1日5分でもいいのでパター練習を継続すること。真っ直ぐ打つ練習だけでなく、左右に曲がるラインも読んで転がす練習をすると、実際のグリーンでも自信をもって構えられるようになります。
コースマネジメントの基本を身につけよう
練習場での調子を本番で活かすには、プレー中の「判断力」が重要になります。これがいわゆる「コースマネジメント」です。
たとえば、林に囲まれたホールでドライバーを振り回すのは危険です。ここではアイアンで確実にフェアウェイに出すのが正解です。また、グリーン奥がOBなら、手前から安全に攻めるなど、「リスクを想定した選択」ができるかどうかでスコアが大きく変わってきます。
さらに、バンカーやラフなどのトラブルからどう立て直すかも大切です。無理に一発でグリーンを狙うよりも、フェアウェイに戻して立て直す方が結果的にスコアを抑えることにつながります。
計算されたプレーをすることで、「安定して100台前半」「安定して100切り」という次のステップが見えてきます。
ミスを恐れずプレーを楽しむ心構え
最後に、スコアを気にするあまり「ミスを恐れて縮こまったプレー」になってしまうのは本末転倒です。ミスは誰でもしますし、プロでも1ホールで大叩きすることがあります。
大切なのは、ひとつのミスを引きずらず、次の一打に集中すること。気持ちの切り替えが上手くできれば、自然とプレーの流れも良くなり、スコアも安定します。
また、仲間との会話や自然の中でのプレーもゴルフの魅力です。スコアを追い求めるだけでなく、「楽しむ」ことも忘れずにラウンドに臨みましょう。
ゴルフは一歩ずつ成長を感じられるスポーツです。自分のペースで学び、プレーすることで、きっと100切りの瞬間も訪れるはずです。