「ゴルフを始めたばかりだけど、打ちっぱなしでは何を練習すればいいの?」そんな疑問を持つ初心者は多いものです。何となくボールを打っているだけではなかなか上達せず、自己流のクセがついてしまうこともあります。

打ちっぱなしはスイングの基本を身につけるための貴重な場所です。ただし、正しい手順と意識を持って練習しないと、せっかくの時間が無駄になってしまいます。

この記事では、ゴルフ初心者が打ちっぱなしで重点的に取り組むべき基本動作やクラブの選び方、上達につながるコツをわかりやすく解説していきます。

最初に覚えるべき構えとグリップ

打ちっぱなしで真っ先に練習したいのが、「構え(アドレス)」と「グリップ(握り方)」です。スイングの基本はこの二つに始まり、この二つに終わると言っても過言ではありません。

まず構えについて。足は肩幅程度に開き、軽く膝を曲げて前傾姿勢をとります。背筋を伸ばし、視線はボールに向けます。姿勢が崩れるとスイングもブレてしまうため、鏡やスマートフォンのカメラで自分の構えをチェックしてみるのもおすすめです。

グリップは「スクエアグリップ」と呼ばれる、両手のバランスが取れた握り方が基本です。左手は親指をクラブの上に置き、右手は下から包み込むように持ちます。強く握りすぎると腕に力が入り、スムーズなスイングができなくなるため、軽く握る意識が大切です。

スイングの基本動作を反復しよう

構えとグリップが整ったら、次はスイングの基本動作に取り組みます。初心者が最初に意識したいのは、「体全体で振る」ことと「リズムを崩さない」ことです。

バックスイングでは、体を右(右打ちの場合)にねじるようにクラブを引き上げ、トップの位置で一瞬の“ため”を作ります。そのあと、下半身から先に動き出し、クラブヘッドをボールに向かってスムーズに下ろしていきます。ここで手先ではなく、体の回転を使って打つ意識を持つことが大切です。

スイング練習では最初からボールを打つ必要はありません。素振りを繰り返すだけでも、体にリズムが染み込み、スイングの流れが安定してきます。打ちっぱなしでは、1球ごとに立ち直して丁寧に振ることで、より効果的な練習ができます。

使うクラブは7番アイアンがおすすめ

打ちっぱなしで最初に使うクラブとしておすすめなのが「7番アイアン」です。このクラブは長すぎず短すぎず、ロフト角(フェースの角度)も適度で、初心者でもボールを上げやすいという特徴があります。

ドライバーのような長いクラブは、一見迫力がありますが、初心者には難易度が高く、当たらないことで余計な力が入ってしまいます。一方でショートアイアンは距離が出ないため、スイングの流れをつかむ練習には向きません。

7番アイアンは、構えやスイングの練習、インパクトの感覚を養うには最適なクラブです。自信がついてから他の番手へ移行することで、自然なステップアップが可能になります。

距離よりもミート率を意識する

初心者が打ちっぱなしでよくやってしまうのが、「どれだけ遠くへ飛ばせたか」ばかりに意識が向いてしまうことです。しかし、本当に意識すべきは**ミート率(芯で正確にボールをとらえる確率)**です。

飛距離が出ても、芯を外したスイングでは安定したショットは打てません。むしろ、芯に当たっていれば自然と距離は伸びていくものです。打球がまっすぐ飛んでいるか、左右に曲がっていないかをチェックしながら打つことで、正確性が向上します。

ミート率を高めるためには、毎回スイングを振り返ることが大切です。1球ごとに構え直し、フォームを確認しながら打つことで、ただ数をこなすよりも圧倒的に効果的な練習になります。

継続して上達するための練習の工夫

打ちっぱなしの練習を継続するためには、「目的を持つこと」と「変化をつけること」がポイントです。毎回なんとなく打つだけでは飽きがきてしまい、成長も止まってしまいます。

たとえば、今日は「構えに集中する日」、次回は「インパクトの感覚を大事にする日」など、1回ごとのテーマを決めるだけで練習の質が変わります。また、動画撮影やミラー練習、同じクラブで連続して当てるチャレンジなども上達を促してくれます。

継続のコツは「上達を楽しむこと」です。うまくいかない日も含めて、成長の過程だと受け止めてください。打ちっぱなしは、技術を磨くだけでなく、ゴルフを楽しむための第一歩としてとても大切な場所です。

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